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ザ・リッパー

Slashing up women was his pleasure.

1982 · 93 min · ホラー
6.3 ニッチ
ホラー 犯罪 スリラー ミステリー

ニューヨークで女性ばかりを狙った連続殺人事件が発生する。捜査を担当する警部は目撃者の証言からある男を容疑者と特定するが、その人物は死体で発見された。心理学者とともに犯人像を分析した警部は、唯一生き延びた女性の前に再び犯人が現れると確信するのだが……。

原題
Lo squartatore di New York
製作国
🇮🇹 イタリア
製作年
1982
スタジオ
Fulvia Film

豆知識と制作秘話

/
企画

本作はルチオ・フルチ監督にとって、5本のホラー映画を撮った後に久しぶりに手掛けたスリラー(ジャッロ)作品であり、露骨で倒錯的なセックスシーンの多用は彼の従来の作風にとって新機軸だった。

企画

当初の脚本ではシリアルキラーは早老症(プロジェリア)を患っており、それが原因で警察に正体を特定されるという設定だったが、この設定は後にルッジェーロ・デオダート監督の『Un delitto poco comune』(1987年)のために使われることになった。

企画

脚本家ダルダノ・サケッティによれば、プロデューサーのファブリツィオ・デ・アンジェリスは本作を『ザ・ハンガー』(1983年)に似せるよう要求したというが、実際には『ザ・ハンガー』は本作の撮影完了後に公開されており、時系列的に不可能な話だった。

企画

サケッティは元々「老いと人間の退廃についての省察」だった脚本を、5日間で作り直し、話の構成やプロットではなく、殺害シーンやジャッロとしての仕掛けの部分を書き直したと語っている。また、映画の性的な内容の多くはフルチ自身の発案によるものであり、フルチは女性に対して「深い嗜虐性」を抱いていたとサケッティは述べている。

キャスト

ウィリアムズ警部補役の俳優は撮影開始当日になってもまだ決まっておらず、フルチの助手ロベルト・ジャンダリアがロンドンに飛んでジャック・ヘドリーを見つけ出し、急遽ニューヨークへ連れて行った。

キャスト

監督ルチオ・フルチ自身が、ウィリアムズ警部補にマスコミへ連続殺人犯の存在を明かさないよう助言する警察幹部の役でカメオ出演している。

キャスト

エヴァ役のゾラ・ケロヴァはフルチと仕事をした経験について肯定的に語り、彼が打ち解けるまで時間がかかったと述べたが、完成した『ニューヨーク・リッパー』自体は「全く好きではなかった」と語っている。

撮影

撮影は1981年8月24日に『Lo squartatore(切り裂き魔)』という仮題で始まり、10月まで約8週間かけて行われ、ニューヨークでの屋外撮影と一部室内撮影、ローマのデ・パオリス撮影所やトラステヴェレ地区での室内・屋外撮影が組み合わされた。

撮影

ジェーン・ロッジ関連の場面が撮影されたホテルは、実際にいかがわしく荒廃した安宿だった。アレッサンドラ・デッリ・コッリが犯人から逃げる場面の撮影中、歩行器を使った高齢女性が何度もフレームに映り込んでしまい、フルチの罵声を浴びながら何度も撮り直しになったほか、撮影機材の一部が盗まれる被害もあった。

評価

イギリスでは英国映像等級審査機構(BBFC)の審査官キャロル・トプルスキーが「自分がこれまで見た中で最も有害な映画」と評したことなどから公開禁止となり、2002年まで販売が許可されなかった。

評価

公開当初のイタリア本国の批評は総じて酷評で、無名俳優ばかりの「屠殺場の練習」のような作品だと評されたが、1990年代以降に再評価が進み、現在ではフルチ監督最高傑作の一つとされるカルト映画となっている。

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